先日、フィリップ・シーモア・ホフマンという
俳優さんが亡くなった。

大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督の作品のほとんどに出演している方で
私もとても好きな俳優さんでした。
ついこのあいだ、「ザ・マスター」という彼を主役にした映画を観たばかり。
ですから、とてもショックなニュースでした。
麻薬の過剰摂取ということらしい。
むこうの芸能界ではよく聞く話です。
ただ、彼は若い頃中毒だった経験を元に
俳優仲間の麻薬を止める活動を何年にも渡って
精力的に行っていたという人。
「薬じゃなくて、人生を選べ」と多くの俳優を救ってきた。
映画ダークナイトで鬼気迫るジョーカーの演技で伝説にもなった
ヒース・レジャーも彼は救おうとしていたようです。
(残念ですが彼もまた薬の犠牲になってしまいましたが。)
どうして。
奥さんと別れて自暴自棄になっていたとも。
残念だ。
危なっかしいモノを手に入れる環境があれば
やはり危険なのですね。
人間はやっぱり間違える動物ですから。
近年日本でも危険度が増してきています。
合法ドラッグなどと言われるものもあるようですが
ドラッグに「合法」などあってよいはずは無いと思うのです。
明らかに水や食料ではないのですから
風邪薬だって用法を間違えれば毒になります。
ましてや、その手の薬など摂取する必要の無いものなのだから
違法で無い = 合法 ではなく「不要」なのです。
フィリップ・シーモア・ホフマン氏の追悼に
「カポーティ」という映画を観ました。

素晴らしい演技だと思うほどに無念の思いがこみ上げてきます。
合掌。